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優待クロスで「大赤字」に見える理由と、本当の最終損益のしくみ

(特定口座・源泉徴収ありの人向け)

優待クロスを続けていると、証券口座の「損益」が急に真っ赤になっていて驚くことがあります。

たとえば私の場合、SMBC日興証券の特定口座で表示された損益が −50万円以上。「え?クロスなのにこんなに損する?」と、本気で焦えました。

でもこれは、しくみを理解すればちゃんと理由があります。今回の内容が、同じ迷いを持つ人の助けになればうれしいです。

1. まず、なぜクロスで大赤字に見えるのか

制度信用で優待クロスをすると、「配当落ち調整金」という支払いが、権利日直後に一気に発生します。

これは、信用売りでは配当の支払いが発生し、現物買いでは配当を受け取るという仕組みがあるためです。

しかし、支払いは即時で、受け取りは1〜2か月後という時間差があります。このため、口座画面では先にマイナスだけが積み上がり、真っ赤に見えることになります。

これが「クロスしてるのに今年は大損してる?」という誤解の正体です。

2. では、本当に大損なのか?

結論から言うと、「見た目の損」と「最終的な損」はまったく違います。

制度信用クロスでは、配当の受け取りは税引き後で、配当落ち調整金の支払いは税引き前そのままです。構造的に、最終的にも少しの赤字は残ります。

しかし大事なのはここからです。

3. 特定口座(源泉徴収あり)なら、配当税の還付が自動で行われる

今回一番大事なポイントはここです。

証券口座が特定口座で、源泉徴収ありで、配当を特定口座で受け入れている場合、クロスで発生した「譲渡損」と「配当金」が自動で損益通算され、配当にかかった税金は自動で還付されます。

ここが最大の誤解ポイントで、「確定申告しないと戻らない」と思っている人がとても多いです。

でも、特定口座の中で配当を受け入れていると、証券会社が年末に自動計算します。払いすぎていた税金は、翌年に自動で戻ってきます。

私はこのしくみを理解していなかったため、長期間「−50万円は本当の損」と思い込んでいました。

4. 実際の私の数字(参考)

制度クロスの累積損失(調整金など)は −516,036円でした。

配当金(税引前)は 486,210円でした。

引かれていた税金は 98,713円でした。

証券会社で年末に自動通算され、この税金はほぼ全額戻ってきます。

5. 最終的な損益はどうなる?

上の数字をまとめると、見た目では −512,514円でした。これは配当がまだ反映されていない状態です。

配当が入ると −128,539円になりました。

さらに源泉徴収が自動で還付されるため、最終損益は −3万円前後に縮みます。

つまり、見た目 −50万円でも、実際は −3万円程度という結果になります。

6. 結論:表示は真っ赤でも、最終損は全然違う

制度信用クロスは、配当調整金が先に出て、配当は後から入り、さらに年末に税が自動調整されるという時間差があるため、途中経過で赤字に見えるのは普通です。

落ち着いて、「配当受入口座」「特定口座」「源泉徴収あり」の3点を確認すれば、最終的な損益がどうなるか判断できます。

7. 同じ誤解をしている人へ

クロスは損しない、微損で済む。そう信じていたのに、証券口座では真っ赤になっていることがあります。

私もそうでした。

でも、特定口座内で配当を受け入れている限り、税金の精算が自動で行われます。見た目の数字だけで不安になる必要はありません。

制度を正しく理解して、落ち着いて数字を確認することが大事です。

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