2026年9月、日本生命の積立保険「ちょこつみ(ニッセイ傷害保障付積立保険)」に加入しました。目的は生命保険料控除の一般枠を埋めること。返戻率105%は正直おまけで、本体は控除です。この記事では、実際の申込から契約成立までの流れ(所要時間・電話・郵送物)と、数字を全部出して「誰に向いていて、誰に向かないか」をまとめます。
結論:月5,000円・払込3年で、7年後に189,500円(返戻率105.28%)。それより大きいのが控除による節税:所得税率20%の人で年約9,800円×3年=約29,400円。クレカ払い可・Web完結・3年後は元本保証、と控除目的の箱としては使いやすい。ただし保障はほぼ無いので「保険」として期待してはいけない。
ちょこつみとは
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 傷害保障付積立保険(無配当2025) |
| 保険会社 | 日本生命保険相互会社 |
| 申込方法 | Web完結(オンライン) |
| 保険料 | 月5,000円〜(月払のみ) |
| 払込方法 | クレジットカード扱 または 口座振替 |
| 払込期間 / 保険期間 | 3年 / 10年 |
| 保障内容 | 事故による死亡・後遺障害のみ(病気は対象外) |
※商品内容・返戻率は2026年9月時点の公式サイトの数値です。改定されることがあるので、加入前に公式サイトでご確認ください。
私が加入したプランと数字
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 契約日 | 2026年9月1日 |
| 契約年齢 | 37歳 |
| 保険料 | 月5,000円(クレジットカード払い) |
| 払込期間 | 40歳まで(3年間・36回) |
| 保険期間 | 47歳まで(10年間) |
| 払込総額 | 180,000円 |
| 満期保険金 | 189,500円 |
| 返戻率 | 105.28%(公称105.2%) |
払込満了(3年後)に解約したらどうなる?
契約から3年経過後の契約応当日(=払込満了日の翌日)の解約払戻金は返戻率101.0%(公式の記載例は月1万円コースで払込360,000円→363,700円。月5,000円でも率は同じ)。つまり3年で元本は割れなくなり、そこから満期までの7年間で101.0%→105.28%、7年で+約4.3%、年率0.6%弱です。金利のある局面では、払込満了時点で解約して他に回す選択肢も普通にあります。
控除でいくら戻るか(ここが本体)
年間払込6万円(月5,000円×12か月)の場合、一般生命保険料控除は次の通りです(2012年以降契約の新制度)。
| 税目 | 計算 | 控除額 |
|---|---|---|
| 所得税 | 60,000円×1/4+20,000円 | 35,000円 |
| 住民税 | 56,000円超のため上限 | 28,000円(満額) |
節税額は「控除額×税率」なので、所得税率によって変わります。
| 所得税率 | 所得税の節税 | 住民税の節税(10%) | 年間合計 | 3年合計 |
|---|---|---|---|---|
| 5% | 1,750円 | 2,800円 | 4,550円 | 13,650円 |
| 10% | 3,500円 | 2,800円 | 6,300円 | 18,900円 |
| 20% | 7,000円 | 2,800円 | 9,800円 | 29,400円 |
| 23% | 8,050円 | 2,800円 | 10,850円 | 32,550円 |
| 33% | 11,550円 | 2,800円 | 14,350円 | 43,050円 |
返戻率で増える差益は7年で9,500円。控除の節税は3年で約2〜4万円。どちらが本体かは明らかです。なお満期差益9,500円は一時所得ですが、特別控除50万円の範囲内なので非課税です。
細かい話をすると、所得税の控除上限40,000円に届くには年8万円(月6,667円)の払込が必要で、月5,000円だと所得税の枠が5,000円分余ります。ただ差は年1,000円程度なので、私は5,000円にしました。住民税は年6万円の時点で上限に達しています。
申込から契約成立までの流れ(実体験)
| ステップ | 内容 | かかった時間 |
|---|---|---|
| ① Web申込 | スマホから。商品名・保険料・払込方法・満期保険金額・保険期間などの確認画面で内容をチェックして送信 | 約10分 |
| ② メール | 日本生命Web申込サポートデスクから、電話で案内する旨と、Web契約者向けの公式LINE・アプリの案内が届く | 申込直後 |
| ③ 電話 | サポートデスクから電話。ここで加入成立の連絡 | 申込の翌日 |
| ④ 郵送物 | 「ご契約のお知らせ」「保険証券」が届く。証券番号で日本生命アプリ/Web契約者ページに自分で登録する(IDが向こうから発行されるわけではない) | 約1週間 |
| ⑤ その後 | 10月頃に生命保険料控除証明書が届く → 年末調整の「一般の生命保険料」欄に記入 | 毎年 |
- ②のメールは、申込時に「地域の職員による訪問等でのアフターサービス」を希望しなかった場合に送られてくるもの。訪問を希望しなくても③の電話は入ります
- 公式LINEの友だち追加+アンケートでデジタルギフトがもらえるキャンペーンの案内がありましたが、私はまだ受け取れていません(条件は要確認)
- 年1回の「ご契約内容の確認」の案内があります
メリット
- クレジットカード払いに対応:貯蓄型保険でクレカ払いできる商品は少ない。払込総額18万円に1%還元なら1,800円相当。カードの利用額条件を満たす用途にも使える
- オンラインで完結:対面営業・訪問なしで加入できる(訪問アフターサービスは選択制)
- 3年経過後は元本保証で控除が取れる:一般的な貯蓄型保険は元本回復に10〜20年かかるので、控除目的の短期運用には不向き。ちょこつみはそこが違う
- 払込が3年で終わる:控除を取る期間も短く、資金拘束も短い
デメリット・注意点
- 月払のみ。年払・一括払は選べない。年の途中で契約すると、その年は月数分しか払込が発生しない(私は9月契約なので初年度は9〜12月の4回=20,000円のみ。初年度の控除枠は使い切れません)
- 一般生命保険料控除の枠は他の商品と共用。明治安田生命「じぶんの積立」も同じ一般枠なので、併用しても控除は増えない。どちらか一本に。個人年金保険料控除の枠は別なので、そちらは別商品で埋められる
- 保障は薄い。事故による死亡・後遺障害のみ。病気は対象外。「保険」として期待する内容ではなく、控除と元本保証の箱と考える
- 払込満了後の7年間は年0.6%弱。満期まで持つことが常に最適とは限らない
- 月5,000円では所得税の控除枠を使い切れない(上限まで使うなら月6,667円相当)
じぶんの積立(明治安田生命)との比較
| ちょこつみ | じぶんの積立 | |
|---|---|---|
| 払込期間 | 3年 | 5年 |
| 保険期間 | 10年 | 10年 |
| クレジットカード払い | 可 | 不可(口座振替) |
| 控除を使える年数 | 3年 | 5年 |
| 控除の枠 | 一般生命保険料控除 | 一般生命保険料控除(同じ枠) |
控除を長く取りたいなら5年払いのじぶんの積立、短期で終わらせてクレカのポイントも取りたいならちょこつみ、という選び方になります。同じ枠なので両方入っても控除は増えません。※じぶんの積立の条件は執筆時点の公開情報に基づく概要です。加入前に公式でご確認ください。
控除の枠を整理する
生命保険料控除は3つの枠に分かれていて、それぞれ所得税4万円・住民税2.8万円が上限です。
| 枠 | 対象 | 私の当て方 |
|---|---|---|
| 一般生命保険料控除 | 死亡保障・積立保険など | ちょこつみ |
| 介護医療保険料控除 | 医療保険・がん保険など | (未使用) |
| 個人年金保険料控除 | 税制適格の個人年金保険 | (検討中) |
「控除枠を埋めるための保険はアリ、投資代わりの保険はナシ」が私の線引きです。外貨建てや変額の保険で運用するくらいなら、控除だけ取ってインデックス投資に回した方が期待値は高いと考えています。
まとめ
- ちょこつみは控除が本体、返戻率はおまけ。月5,000円・3年で節税約2〜4万円(税率による)、7年で差益9,500円
- 申込はWebで約10分、翌日に電話、1週間ほどで保険証券
- クレカ払い可・3年で元本保証・払込3年で終わる、と控除の箱として扱いやすい
- 保障はほぼ無い。年払不可。一般枠は他商品と共用
この記事はFIREロードマップ STEP3(控除を取りこぼさない)の1項目です。
※本記事は個人の加入体験と執筆時点(2026年9月)の情報にもとづくものです。保険商品の内容・返戻率・税制は変更される場合があります。控除額・節税額は個人の所得や他の契約状況により異なります。加入の判断は公式サイト・約款・ご契約のしおりを確認のうえ、ご自身の責任で行ってください。