優待クロス

【実録】優待クロス通算95銘柄・22万円分の全記録|逆日歩の大負けも全部見せます

2024年3月、私は優待クロスを始めました。この記事は、それから2025年6月までに取得した通算95銘柄・優待価値約22.5万円分の全記録です。

よくある「優待クロスとは?」の解説記事ではありません。実際に自分のお金(多い月は550万円)を動かして、逆日歩で1万円以上溶かした月も、単月5.5万円勝った月も、銘柄名と金額を隠さず全部書きます。

これから始める人が同じ失敗をしないための、そして「実際どれくらい儲かるの?」という疑問に実データで答えるための記事です。

通算成績サマリー

期間 銘柄数 優待価値 コスト 実質利益
2024年(3〜12月) 37銘柄 95,000円 ※一部未計測
2025年上半期(1〜6月) 58銘柄 130,200円 36,002円 +93,488円

1年目はコスト管理が甘く(後述します。これも失敗談です)、2年目からは全銘柄のコストを「配当×0.15315−逆日歩」で記録するようにしました。2025年上半期だけで実質+93,488円。月平均1.5万円強を、権利日前後の数日だけ資金を動かして得ている計算です。

2025年上半期の月次全記録

銘柄数 優待価値 コスト 実質利益
1月 2 6,000円 12,088円 ▲6,798円
2月 17 27,500円 828円 +26,672円
3月 20 57,700円 2,361円 +55,339円
4月 3 7,500円 7,826円 ▲326円
5月 5 9,500円 8,363円 +1,137円
6月 11 22,000円 4,536円 +17,464円

一目でわかるのは、銘柄数が多い月ほど勝ち、少ない月ほど負けていることです。これは偶然ではなく、優待クロスの構造そのものです(理由は後述)。

逆日歩ワーストランキング【実名・実額】

優待クロス最大の敵、逆日歩。私が実際にくらった被弾記録のワースト5です。

順位 銘柄 時期 損失 敗因
1位 エターナルホスピタリティ(3193) 25年1月 ▲12,443円 逆日歩3日×飲食銘柄
2位 クスリのアオキ(3549) 25年5月 ▲8,318円 「過去数年安全」を過信
3位 ギフトHD(9279) 25年4月 ▲7,923円 欲を出して600株突撃
4位 FRS(9423) 25年3月 ▲3,602円 1000株の逆日歩直撃
5位 アーバネット(3242) 25年6月 ▲3,158円 クオカード人気銘柄

共通点を挙げると、「権利日をまたぐ休日で逆日歩日数が増える銘柄」「金券・飲食系の人気優待」「株数を欲張った銘柄」で事故っています。逆に言えば、この3条件が重なる銘柄だけ一般信用で保険をかければ、残りは制度信用の突撃でトータル勝てるというのが、95銘柄やった私の結論です。

逆日歩以外の「予想外の事故」も起きる

やってみて初めて知ったトラブルも記録しておきます。

事故1:取引規制で現引できない。岡山製紙をクロスしていたところ、権利付最終日に「取引規制中」で現引注文が通らず、やむを得ずクロス解除。信用買いと信用売りを手動でそれぞれ解消したため、時間差で同値決済できず損失が出ました。絶対に取りたい銘柄は、規制がかかる前の数日前から動くべきです。

事故2:現渡がエラーで通らない。ブックオフで現引はできたのに現渡ができないエラーが発生。SMBC日興証券側の問題で翌日には解消しましたが、権利日前後はシステムも混みます。注文は午前中に済ませるのが鉄則です。

事故3:口座が「大赤字」に見えて焦る。制度信用クロスを続けると、配当落ち調整金の支払いが先行して、口座損益が一時的に真っ赤になります。私の場合は−50万円超の表示になり本気で焦りましたが、特定口座(源泉徴収あり・配当受入あり)なら年末に自動で損益通算・還付され、最終損失は3万円前後まで縮みました。このしくみは別記事で詳しく解説しています。

95銘柄から得た5つの教訓

1. 銘柄数が多い月に厚く張る。3月・6月・12月など優待銘柄が多い月はクロス勢も分散するため逆日歩が軽い。逆に1月・4月など銘柄が少ない月は人気が集中して事故りやすい。実際、私の負け月はすべて閑散月です。

2. 15日・20日権利の銘柄は警戒する。月末以外を権利確定日にする会社は少数派で、資金の余った優待クロス勢が殺到します。平和堂、アスクル、キングジムなどで身をもって学びました。

3. 大型資金の銘柄だけ一般信用で保険をかける。神戸物産1,000株(400万円)のような銘柄は、逆日歩をくらったときの損失が桁違い。ここだけは一般信用(楽天の14日など)で確保し、少額銘柄は制度で数を打つのが私の最適解です。

4. 配当金の受取方式は「株式数比例配分方式」一択。銀行振込のままだと損益通算されず損します。クロスを始める前に必ず変更を。

5. 単月の負けは気にしない。逆日歩は事前に確定できない以上、確率のゲームです。1銘柄の大負けは、数を打てば全体で吸収できる。2025年上半期は2つの負け月を含めて+93,488円でした。

使っている証券会社

私のクロス環境はこの2社です。

SMBC日興証券:制度信用の売買手数料が安く、突撃の主戦場。95銘柄の大半はここで取得しています。

楽天証券:一般信用(無期限・14日・1日)の在庫が意外とあり、大型資金銘柄の保険用。マネーブリッジで楽天銀行から資金移動が不要なのも実務上かなり効きます。

まとめ:優待クロスは「実質利益」より楽しさがすごい

正直に言うと、かけた時間と資金量に対して、リターンが劇的に大きいわけではありません。それでも続けているのは、自分の判断で銘柄を選び、自分の責任で実行して、結果が数字で返ってくるこの遊びが、サラリーマン生活では得がたい面白さだからです。届いた優待のカタログを眺めている時間も含めて、趣味と実益を兼ねた最高の資産運用だと思っています。

月次の詳細記録は「優待クロス」カテゴリで毎月更新しています。これから始める方の参考になればうれしいです。


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