2024年3月、私は優待クロスを始めました。この記事は、全銘柄のコストを記録し始めた2024年9月から2026年8月までの24か月・通算263銘柄・優待価値約73万円分の全記録です(2024年3〜8月の初期分は、コストの記録が揃っていないため通算からは除いています)。
よくある「優待クロスとは?」の解説記事ではありません。実際に自分のお金(多い月は1,100万円超)を動かして、逆日歩で1万円以上溶かした銘柄も、単月8.8万円勝った月も、銘柄名と金額を隠さず全部書きます。
これから始める人が同じ失敗をしないための、そして「実際どれくらい儲かるの?」という疑問に実データで答えるための記事です。手順から知りたい方は優待クロスの始め方をどうぞ。
通算成績サマリー
| 期間 | 銘柄数 | 優待価値 | 実質損益 |
|---|---|---|---|
| 2024年(9〜12月) | 23銘柄 | 93,670円 | +95,505円 |
| 2025年(1〜12月) | 129銘柄 | 369,332円 | +298,869円 |
| 2026年(1〜8月) | 111銘柄 | 269,402円 | +210,938円 |
| 合計(24か月) | 263銘柄 | 732,404円 | +605,312円 |
実質損益は「優待価値 + 配当×0.15315(制度信用の配当調整金の差益) − 逆日歩」で計算しています(金利・貸株料は含めていません)。24か月で支払った逆日歩の合計は約315,306円。それでも通算で+60万円、月平均約2.5万円を、権利日前後の数日だけ資金を動かして得ている計算です。2024年は配当調整金の差益が逆日歩を上回ったため、損益が優待価値を超えています。
24か月の月次全記録
月名のリンクから各月の詳細(取った銘柄・コスト計算)に飛べます。
| 月 | 銘柄数 | 優待価値 | 実質損益 |
|---|---|---|---|
| 24年9月 | 4 | 11,965円 | +11,705円 |
| 24年10月 | 2 | 18,000円 | +19,248円 |
| 24年11月 | 3 | 3,965円 | +3,716円 |
| 24年12月 | 14 | 59,740円 | +60,836円 |
| 25年1月 | 2 | 6,000円 | ▲5,169円 |
| 25年2月 | 17 | 24,073円 | +23,194円 |
| 25年3月 | 21 | 59,125円 | +57,586円 |
| 25年4月 | 3 | 8,500円 | ▲5,392円 |
| 25年5月 | 5 | 8,500円 | +140円 |
| 25年6月 | 12 | 22,400円 | +17,865円 |
| 25年7月 | 3 | 2,200円 | +550円 |
| 25年8月 | 19 | 31,160円 | +23,936円 |
| 25年9月 | 19 | 78,369円 | +73,868円 |
| 25年10月 | 5 | 22,500円 | +15,698円 |
| 25年11月 | 4 | 7,015円 | +8,544円 |
| 25年12月 | 19 | 99,490円 | +88,049円 |
| 26年1月 | 3 | 7,200円 | ▲1,688円 |
| 26年2月 | 23 | 38,531円 | +38,377円 |
| 26年3月 | 32 | 78,280円 | +78,079円 |
| 26年4月 | 4 | 10,000円 | +9,117円 |
| 26年5月 | 5 | 9,000円 | +515円 |
| 26年6月 | 18 | 36,650円 | +25,711円 |
| 26年7月 | 2 | 5,700円 | +4,673円 |
| 26年8月 | 25 | 84,731円 | +56,154円 |
一目でわかるのは、銘柄数が多い月ほど勝ち、少ない月ほど負けていることです。負け月は25年1月・25年4月・26年1月の3回で、すべて銘柄数3以下の閑散月。これは偶然ではなく、優待クロスの構造そのものです(理由は後述)。
ベスト月とワースト月
| 月 | 銘柄数 | 実質損益 | 主な要因 | |
|---|---|---|---|---|
| ベスト1 | 25年12月 | 19 | +88,049円 | すかいらーく1,000株、セレス(暗号資産)、東京都競馬の3年長期 |
| ベスト2 | 26年3月 | 32 | +78,079円 | 銘柄数最多。KDDI 5年長期、エディオン長期6,000円 |
| ベスト3 | 25年9月 | 19 | +73,868円 | コロワイド20,000ポイント、まんだらけ長期認定 |
| ワースト1 | 25年4月 | 3 | ▲5,392円 | ギフトHD 600株が逆日歩15,000円 |
| ワースト2 | 25年1月 | 2 | ▲5,169円 | エターナルホスピタリティ300株が逆日歩13,500円 |
| ワースト3 | 26年1月 | 3 | ▲1,688円 | 丸千代山岡家が逆日歩8,550円 |
逆日歩ワーストランキング【実名・実額】
優待クロス最大の敵、逆日歩。コスト(逆日歩 − 配当調整金)の大きい順に、私が実際にくらった被弾記録のワースト8です。
| 順位 | 銘柄 | 時期 | コスト | 最終損益 | 敗因 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | フジオフード(2752) | 25年12月 | 14,354円 | ▲11,354円 | 100株で逆日歩14,400円。商品券3,000円狙いには重すぎた |
| 2位 | ギフトHD(9279) | 25年4月 | 13,989円 | ▲8,989円 | 欲を出して600株。閑散月の飲食銘柄 |
| 3位 | U-NEXT(9418) | 26年8月 | 13,098円 | +8,502円 | 1,000株で逆日歩14,400円。ただし優待21,600円分で最終はプラス |
| 4位 | エターナルホスピタリティ(3193) | 25年1月 | 12,443円 | ▲9,443円 | 逆日歩3日×飲食銘柄×300株 |
| 5位 | 8783(1,000株) | 26年8月 | 10,000円 | ±0円 | 逆日歩ではなく単騎買いの値下がり(68円→58円) |
| 6位 | 大黒天物産(2791) | 26年5月 | 8,974円 | ▲6,974円 | 5月の閑散月に人気優待 |
| 7位 | カワチ薬品(2664) | 26年3月 | 8,968円 | ▲4,848円 | 15日権利の銘柄に集中 |
| 8位 | すかいらーく(3197) | 26年6月 | 8,468円 | +8,532円 | 1,000株で逆日歩10,000円。食事券17,000円で最終はプラス |
共通点を挙げると、「権利日をまたぐ休日で逆日歩日数が増える銘柄」「金券・飲食系の人気優待」「株数を欲張った銘柄」で事故っています。逆に言えば、この3条件が重なる銘柄だけ一般信用で保険をかければ、残りは制度信用の突撃でトータル勝てるというのが、263銘柄やった私の結論です。U-NEXTやすかいらーくのように、逆日歩が大きくても優待価値がそれ以上なら結果はプラスになります。
ベスト銘柄ランキング
| 順位 | 銘柄 | 時期 | 優待 | 実質損益 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 楽天グループ(4755)※現物 | 25年12月 | 楽天モバイル30GB×1年(24,000円換算) | +24,000円 |
| 2位 | セレス(3696)300株 | 25年12月 | 暗号資産 20,000円 | +20,706円 |
| 3位 | コロワイド(7616)500株 | 25年9月 | 優待ポイント 20,000円 | +18,750円 |
| 4位 | 神戸物産(3038)1,000株 | 25年10月 | ギフトカード 15,000円(長期) | +16,982円 |
| 5位 | すかいらーく(3197)1,000株 | 24年12月 | 食事券 17,000円 | +16,235円 |
| 6位 | 東京都競馬(9672) | 25年12月 | 施設利用券 15,540円(3年長期) | +15,540円 |
上位は「長期認定で優待が増える銘柄」と「1,000株など大口で取る大型銘柄」です。大型は逆日歩の額も大きくなるので、一般信用の在庫が取れるときだけ攻めるのが私の基準です。
逆日歩以外の「予想外の事故」も起きる
やってみて初めて知ったトラブルも記録しておきます。
- 取引規制で現引できない:岡山製紙をクロスしていたところ、権利付最終日に「取引規制中」で現引注文が通らず、やむを得ずクロス解除。信用買いと信用売りを手動でそれぞれ解消したため、時間差で同値決済できず損失が出ました。絶対に取りたい銘柄は、規制がかかる前の数日前から動くべきです
- 現渡がエラーで通らない:ブックオフで現引はできたのに現渡ができないエラーが発生。証券会社側の問題で翌日には解消しましたが、権利日前後はシステムも混みます。注文は午前中に済ませるのが鉄則です
- 口座が「大赤字」に見えて焦る:制度信用クロスを続けると、配当落ち調整金の支払いが先行して、口座損益が一時的に真っ赤になります。私の場合は−50万円超の表示になり本気で焦りましたが、特定口座(源泉徴収あり・配当受入あり)なら年末に自動で損益通算・還付され、最終損失は3万円前後まで縮みました。しくみは別記事で詳しく解説しています
- 単騎買いの値下がり:26年8月に信用売りが取れず現物だけで持った銘柄が10円下がり、逆日歩ではなく株価で1万円失いました。クロスにならないなら見送る、が正解でした
263銘柄から得た5つの教訓
- 銘柄数が多い月に厚く張る。3月・6月・9月・12月など優待銘柄が多い月はクロス勢も分散するため逆日歩が軽い。逆に1月・4月・7月など銘柄が少ない月は人気が集中して事故りやすい。実際、私の負け月はすべて閑散月です
- 15日・20日権利の銘柄は警戒する。月末以外を権利確定日にする会社は少数派で、資金の余った優待クロス勢が殺到します。平和堂、アスクル、カワチ薬品などで身をもって学びました
- 大型資金の銘柄だけ一般信用で保険をかける。神戸物産1,000株(約380万円)のような銘柄は、逆日歩をくらったときの損失が桁違い。ここだけは一般信用(楽天の14日など)で確保し、少額銘柄は制度で数を打つのが私の最適解です
- 配当金の受取方式は「株式数比例配分方式」一択。銀行振込のままだと損益通算されず損します。クロスを始める前に必ず変更を
- 単月の負けは気にしない。逆日歩は事前に確定できない以上、確率のゲームです。1銘柄の大負けは、数を打てば全体で吸収できる。2025年は負け月2回を含めて+298,869円でした
もうひとつ、2年目から効いてきたのが長期認定です。半年前に「空クロス」(優待なしの権利取り)を入れておくと、コジマ1,000円→3,000円、コシダカ2,000円→4,000円、KDDIは5年認定でPonta 3,000円など、同じ資金で優待が倍になります。空クロスのコストは数十円〜数百円なので、翌回に取る予定の銘柄は積極的に仕込んでいます。
使っている証券会社
私のクロス環境はこの2社です。
- SMBC日興証券:制度信用の売買手数料が安く、突撃の主戦場。263銘柄の大半はここで取得しています
- 楽天証券:一般信用(無期限・14日・1日)の在庫が意外とあり、大型資金銘柄の保険用。マネーブリッジで楽天銀行から資金移動が不要なのも実務上かなり効きます
まとめ:優待クロスは「実質利益」より楽しさがすごい
正直に言うと、かけた時間と資金量に対して、リターンが劇的に大きいわけではありません。それでも続けているのは、自分の判断で銘柄を選び、自分の責任で実行して、結果が数字で返ってくるこの遊びが、サラリーマン生活では得がたい面白さだからです。届いた優待のカタログを眺めている時間も含めて、趣味と実益を兼ねた最高の資産運用だと思っています。
月次の詳細記録は「優待クロス」カテゴリで毎月更新しています。最新は【26年8月】優待クロス収支報告。これから始める方は優待クロスの始め方から読んでみてください。
手数料・金利・逆日歩まで全部込みの本当の損益は、証券会社の取引履歴CSVから計算できます。出し方は証券4社の取引履歴CSVの出し方にまとめています。
※本記事にはプロモーション(広告)が含まれています。
※本記事は情報提供を目的としており、投資・金融商品の購入を勧誘するものではありません。最終的な判断はご自身の責任のもとで行ってください。
ポイ活はここから始めるのがおすすめ
当ブログ経由でよく聞かれるポイ活サービスをまとめておきます。 【Amazonの買い物用】ギバース(2026年5月末からAmazon還元0.1%・月1万円まで。以前ほどの旨味はありません) ギバースに登録する 招待コード:B7klSPh3oY27Xk
【まずはこの2つ】ポイントタウン・ハピタス
ポイントタウン /
ワラウ /
ハピタス▶ 当ブログの紹介コード・招待コード一覧はこちら