IPO 株式売買

PayPay株が売れない|100円買い足したら売れた話

PayPayのIPO(新規上場)に、PayPayアプリから申し込んで当選しました。ところが、上場したあとに売ろうとしたら「売却できません。(税務計算用取得費の取得不可)」のエラー。何回やっても売れません。

結局、PayPayアプリで100円分だけ買い足してから売ったら、売れました。同じエラーで困っている人向けに、そのときの記録を残しておきます。

結論:100円買い足したら売れた

項目内容
エラー売却できません。(税務計算用取得費の取得不可)
使ったアプリPayPayアプリ(申し込みも売却も)
やったことPayPayアプリでPayPay株を100円分買う → そのあと売る
結果売れた(21万円分を売却)
PayPay証券の回答一部のお客様で不具合が発生していた。システム事象のため、補填はしない

同じ方法で必ず直るとは限りません。私の場合はこれで売れた、という記録です。困ったときは、まずPayPay証券に問い合わせてください。

PayPayのIPOとは

PayPay株式会社は、2026年3月12日にアメリカのNASDAQ(ナスダック)に上場しました(ティッカー:PAYP、楽天証券のお知らせ)。日本では、PayPay証券を通してPayPayアプリから申し込めるIPOとして話題になりました。

PayPay証券で受け取ったのは「PayPay ADS」という形の株です。ADSは、アメリカの市場で日本企業の株を売り買いするための証券のことです。PayPay証券のIPOのよくある質問によると、次のような決まりがあります。

項目内容
売れるようになる日上場日(初値がついた日)から
売れる時間日本時間 23:30〜翌5:50(夏時間は 22:30〜翌4:50)
手数料IPOで当選した分の購入は無料。売るときや、上場後に買うときは手数料相当額がかかる
ほかの証券会社へ移すできない

売れるのは、アメリカの市場が開いている日本の夜中だけです。昼間にアプリを開いても売れないので注意してください。

何が起きたか(時系列)

3月12日(上場日)の昼:100万円申し込んで、20万円分当選

PayPayアプリから100万円分申し込んで、当選したのは20万円分でした。発行価格は16ドル、為替は1ドル=159.44円(3月12日時点)です。当選しなかった80万円分は、拘束が解除されて戻ってきました。

PayPayアプリのIPO当選画面。申込金額100万円に対して当選金額20万円、発行価格16ドル、為替1ドル159.44円
100万円申し込んで、当選は20万円分

上場初日の終値は、公開価格より13.5%高かったそうです(日本経済新聞)。

3月12日(上場日)の夜:まだ売れない

上場日の夜、23時49分に見たときは、ボタンが「購入できません」「売却できません」のままでした。私の投資元本は20万円で、評価額は198,193円でした。

PayPayアプリのPayPay ADS保有画面。上場日の夜は購入できません・売却できませんの表示
上場日の夜。まだ売買できない状態(3月12日 23:49)

3月13日の夜:何回やってもエラー

次の日の夜、20万円分を売ろうとしたら、このエラーが出ました。

PayPayアプリでPayPay ADSを売ろうとしたときのエラー「売却できません。(税務計算用取得費の取得不可)」
「売却できません。(税務計算用取得費の取得不可)」

何回やっても同じエラーでした。

3月14日 1時40分:100円買ってから売ったら売れた

X(旧Twitter)で「100円分買ってから売れば売れる」という投稿を見つけたので、試してみました。PayPayアプリでPayPay株を100円分買ってから売ったら、本当に売れました。21万円分を売って、残りは持っておくことにしました。

PayPay ADSの売却完了画面。210,000円を売却し、売却後の運用額は53,300円
21万円分の売却完了。売却後の運用額は53,300円

エラーの文言が「取得費(買ったときの値段)が取れない」だったので、新しく買った記録ができたことで、計算が通るようになったのかもしれません。ただ、これは私の推測です。

3月14日 昼:売ったお金はその日に出金できた

売ったお金はPayPayマネーに入ります。その日の昼にPayPay銀行へ送金したら、その日のうちに届きました。ここは早かったです。

PayPayマネーからPayPay銀行への送金画面。送金予定日は売却したのと同じ3月14日
PayPay銀行への送金。送金予定日は当日

PayPay証券の回答:「システム事象のため補填できません」

問い合わせたところ、「一部のお客様で不具合が発生していた」と認めたうえで、「システム事象に起因するものであり、補填等の個別のご要望にはお応えしかねます」という回答でした。

PayPay証券からの回答。一部のお客様で不具合が発生していた、システム事象のため補填には応えられない
PayPay証券からの回答

売れなかった間に値下がりしても、その分はもどってきません。

同じエラーが出たら

  1. 売れる時間か確認する(日本時間の夜中だけ)
  2. 申し込んだのと同じアプリから売る(PayPayアプリで買ったなら、PayPayアプリから)
  3. それでもエラーなら、PayPay証券に問い合わせる
  4. 急ぐなら、100円分だけ買い足してから売る(私はこれで売れました。手数料相当額がかかります)

使ってみて気になったこと

  • 売り注文は成行(なりゆき)だけ。値段を指定して売る「指値」はできない
  • 売却画面に、焦らせるようなバーの演出がある
  • 売ったお金の出金は早い(PayPay銀行に当日着)

正直、今回の件でPayPay証券は使えないなーと感じました。成行でしか売れないし、何より、あの焦らせるようなバーの演出はいらないです。

私の記録

項目内容
申し込みPayPayアプリで100万円分
当選(投資元本)20万円
売却3月14日 1:40 に21万円分
利益(売った分)+40,136円(税引後・家計簿の記録)
残り53,300円分(売却直後)。恩株として持ち続けている
出金3月14日、PayPay銀行へ当日着

恩株(おんかぶ)は、投資した元本の分を売って取り戻し、残りの株をタダで持っているような状態のことです。元本の20万円以上を売ったので、残りは値下がりしても元本割れの心配がない株になりました。

IPOの申し込み先を増やすなら

IPOは抽選なので、申し込める証券会社が多いほど当たるチャンスが増えます。私は松井証券をIPO専用で使っています。前受金(申し込み時の入金)が不要で、当選後に買わないと半年間抽選から外れるルールもあります(松井証券をIPO専用で使う話)。

まとめ

  • PayPay株(PayPay ADS)を売ろうとして「売却できません。(税務計算用取得費の取得不可)」
  • PayPayアプリで100円分買い足してから売ったら、売れた
  • PayPay証券は不具合を認めたが、補填はなし
  • 売れるのは日本時間の夜中だけ。売り注文は成行のみ

ほかのIPOの当選・売却の記録は、IPO当選記録にまとめています。証券会社の使い分けは、証券会社9社の使い分けの記事にも書いています。

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※本記事は情報提供を目的としており、投資・金融商品の購入を勧誘するものではありません。最終的な判断はご自身の責任のもとで行ってください。

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