公開日:2026年10月25日
ここ1か月ほどで、紙の「領収証」が4枚届きました。配当ではありません。株式併合や、会社の買収(TOBのあとの手続き)で、1株に満たない端数や、手放すことになった株の代わりに払われるお金です。
4枚あわせて1,299円。いちばん少ないものは10円です。しかも、受け取るには銀行や郵便局の窓口に行くか、郵送する必要があります。どういうお金なのか、どう受け取るのか、どうすれば減らせるのかをまとめます。
結論
・株式併合やTOBのお金は、証券口座には入らない。会社によっては、振込先を聞かずに紙の領収証を送ってくる
・受け取り方は、①決められた銀行や郵便局で現金、②自分の口座に入金、③期間が過ぎたら郵送
・10年以内なら受け取れるので、急がなくても消えない
・減らすには、併合やTOBのお知らせが来た時点で、市場で売ってしまう
届いた4枚
| 会社 | 種類 | 株数 | 金額 | 現金で受け取れるところ | 期間 |
|---|---|---|---|---|---|
| 三光産業 | 交付金銭 | 1株 | 726円 | 三井住友銀行だけ | 10/21〜11/20 |
| ブイキューブ | 交付金銭 | 1株 | 10円 | 三菱UFJ・みずほ・三井住友・りそな・三菱UFJ信託 | 10/6〜11/5 |
| 前澤ホールディングス | 端数株式処分代金 | 0.11株 | 169円 | ゆうちょ銀行・郵便局 | 9/25〜10/26 |
| 学研ホールディングス | 端数株式処分代金 | 0.39株 | 394円 | ゆうちょ銀行・郵便局 | 10/15〜11/16 |
| 合計 | 1,299円 |




どれも、私が1株ずつ持っていた銘柄です(日本株を1株ずつ全部買う)。少ない株数で持っていると、こういうお金が出やすくなります。
交付金銭と端数株式処分代金のちがい
| 交付金銭 | 端数株式処分代金 | |
|---|---|---|
| どんなとき | 会社が買収されて上場をやめるときなど、株主の株が全部お金に変わる | 株式併合(例:5株を1株にまとめる)で、1株に満たない端数が出たとき |
| 何が払われる | 持っていた株の代わりのお金 | 端数を会社がまとめて売ったお金を、持ち分に応じて分けたもの |
| 今回の例 | 三光産業、ブイキューブ | 前澤ホールディングス、学研ホールディングス |
どちらも、ふだんの配当とはしくみがちがうので、配当の受け取り方を「証券口座で受け取る(株式数比例配分方式)」にしていても、証券口座には入りません。
振込先を聞いてくる会社と、聞かない会社がある
こういうお金のときに、事前に「振込先の銀行口座を教えてください」という案内を送ってくる会社もあります。その場合は書いて返せば、銀行口座に振り込まれます。一方で、何も聞かずに、いきなり紙の領収証だけを送ってくる会社もあります。今回の4枚は、すべて後者でした。
受け取り方は3つ
1. 決められた銀行や郵便局で、現金で受け取る
領収証の裏に書いてある銀行(取扱銀行)の窓口に、領収証を持っていきます。表の「受領欄」にハンコかサインが必要で、本人確認書類を求められることもあります。
取扱銀行は会社によってちがいます。今回は、三光産業は三井住友銀行だけ、ゆうちょ銀行(郵便局)で受け取れるのは前澤ホールディングスと学研ホールディングスでした。近くに取扱銀行がないと、かなり不便です。
2. 自分の銀行口座に入金してもらう
領収証を持って、自分の口座がある銀行(ゆうちょ銀行を含む)の窓口に行くと、その口座に入れてもらえます。期間の最終日の3営業日前までなどの締め切りがあることが多いです。
3. 期間が過ぎたら、郵送で振り込んでもらう
領収証の「銀行取扱期間(払渡しの期間)」が過ぎたら、裏の欄に振込先の口座を書いて、受領欄にハンコかサインをして、株主名簿管理人(信託銀行の証券代行部)に郵送します。そうすると、口座に振り込んでもらえます。
- 送り先は領収証の裏に書いてある(今回は三菱UFJ信託銀行、前澤ホールディングスはみずほ信託銀行)
- 封筒と切手は自分で用意する(返信用封筒は入っていなかった)
- 領収証は口座番号やハンコが入る大事な書類なので、そのままはがきのように出さずに、封筒に入れて送る
- 期間中に送ると受け付けてもらえないことがあるので、期間が過ぎてから送る
受け取れるのは、支払い開始の日から10年以内です。期間を過ぎても消えるわけではないので、あわてなくて大丈夫です。
税金はどうなる?
交付金銭も端数株式処分代金も、税金の上では株を売ったのと同じ(株式の譲渡)として扱われます。もうけ(受け取った金額 − 買ったときの金額)が出ていれば、税金の対象です。
- 証券口座(特定口座)の外で受け取るお金なので、証券会社が自動で税金を計算してくれるとは限らない
- 1株や端数のお金なので、買った金額との差は小さいことが多い。買った金額より安ければ、もうけはゼロ(損)
- 確定申告が必要かどうかは、ほかの所得や、確定申告をするかどうかによって変わる
税金の扱いは人によって変わります。くわしくは国税庁のホームページや、税務署で確認してください。
10円のために切手を貼るか問題
ブイキューブの10円は、郵送すると切手代のほうが高くつきます。窓口に行く時間も考えると、正直なところ割に合いません。ほかの領収証と同じ銀行で受け取れるなら、まとめて持っていくのが現実的です。
こういうお金を減らすには
- 株式併合やTOBのお知らせが来た時点で、市場で売る。市場で売れば、売ったお金は証券口座に入るので、紙は届かない
- 1株など、少ない株数で持っている銘柄ほど、併合で端数になりやすい
- 配当の受け取り方を「全部を1つの銀行口座で受け取る方式」に変えると、こういうお金も振り込まれやすくなる。ただし、配当が証券口座に入らなくなり、NISAの配当にも税金がかかるようになるので、おすすめはしない
ポイ娘のひとこと:ふだんの配当はすべて証券口座に入るので、こういう紙が届くと、受け取りに行く手間のほうが金額より大きく感じます。三光産業は現金で受け取れるのが三井住友銀行だけでした。前澤ホールディングスは期間がもうすぐ終わるので、郵便局で現金で受け取ります。ほかの3枚は、期間が過ぎたらまとめて郵送で受け取るつもりです。
まとめ
- 株式併合やTOBで払われるお金は、証券口座ではなく紙の領収証で届くことがある
- 受け取り方は、取扱銀行で現金・自分の口座に入金・期間後に郵送の3つ
- 受け取りは10年以内なら大丈夫。郵送の封筒と切手は自分で用意
- 減らすなら、併合やTOBのお知らせが来たら市場で売る
※本記事は情報提供を目的としており、投資・金融商品の購入を勧誘するものではありません。最終的な判断はご自身の責任のもとで行ってください。